防災

非常食なのにおいしい!アルファ米が選ばれる3つの理由とは?

非常食のお米は、固くておいしくないというイメージがありませんか?

災害などの非常時では、とりあえずお腹を満たすためなら味がどうこうとか贅沢なことは言ってられないというのは昔の話。

最近では各メーカーの改良のおかげで、とてもおいしい非常食が作られています。

そこで、今回はその中でも代表格のアルファ米の3つの特徴をご紹介します。

アルファ米

なぜアルファ米は5年間常温保存してもおいしいのか?

そもそもアルファ米って何?と思われる方にアルファ米について簡単にご説明します。

お米は70~80%デンプンでできているのはご存じでしょうか。

このデンプンには2つの状態があり、ちょっと変わった性質があります。

生米やお米を炊いてから時間が経って、固くなったまずいお米は「β(ベータ)デンプン状態」、炊きたてでふっくらとやわらかく、おいしく食べられるお米は「α(アルファ)デンプン状態」になっているそうです。

お米は一度炊くと放っておいたり、冷蔵庫や冷凍庫に入れてもすぐに固くなるので、ベータデンプン状態に戻りやすい不思議な性質があるのですね。

 

これをベータデンプン状態に戻さず、アルファデンプン状態で保存しているお米が「アルファ米」。

では、どのようにしてお米をアルファデンプン状態で保存するのでしょうか。

アルファ米は一度炊いたご飯を熱風で急速に乾燥させて、水分を取り除くことによって出来上がります。

 

製法こそ違いますが、カップ麺のかやくやカップみそ汁の具などでよく見かけるフリーズドライをイメージをしていただくとわかりやすいと思います。

フリーズドライ味噌汁

こうして乾燥状態となったお米は腐りにくく、おいしいままで5年間の常温保存ができるようになるのですね。

 

おいしく食べるには水を注ぐだけ!?誰でも簡単すぐできるアルファ米

アルファ米は、非常食に限らず調理する環境が厳しい宇宙船や登山のときの食事としても注目されています。

その理由は、レシピがとても簡単だから。

どんなにアルファ米が長期保存できる優れた食材だったとしても、食べるためのレシピが複雑で時間がかかるものでは、非常食には適していないと思いませんか?

 

例えば、ここで避難所生活をイメージしてみましょう。

まず、電気・ガス・水道の各ライフラインがいつもどおりに使える保証が無くなります。

いきなり、顔見知りでもない人たちとの共同生活が始まるわけですから、当然、周囲にも気を遣いますし自分勝手に水や電気を使うわけにもいきません。

 

こうして、いろいろな面で不自由な生活をしている中、いざ、お腹が空いてアルファ米を食べようとするときに、洗米して鍋に水を張って煮たり、炊飯器を持ち込んでご飯を炊くなんていうことは、現実的ではないということが想像できると思います。

このアルファ米は、食器に移し替える必要もなくアルファ米の入ったパックに水またはお湯を注ぐだけで簡単においしく作れます。

また、ほとんどの商品にスプーンも付いていますので、そのまま食べることができるのもうれしいですよね。

 

お湯を入れて食べるカップ飯はコンビニなどでもよく見かけますが、水だけでもおいしく食べられるお米があるなんてすばらしいことだと思いませんか?

これなら宇宙食や登山のときの食事に注目されるのもうなずけます。

 

アルファ米はあなたを飽きさせません!味の種類が豊富なのもポイント

非常時では、おかずやふりかけも十分に揃わず白いご飯だけで食べなければならない状況もあるかもしれません。

非常食のご飯がおいしく食べられるというのは、とても大切なこと。

でも、さすがに白米を食べるだけでは味に飽きてしまうのではないでしょうか。

そんなときにご飯の味の種類がたくさんあれば、一日三度の食事も飽きないで過ごす工夫ができるようになりますよね。

アルファ米は、各メーカーがお赤飯や五目ごはん、ドライカレーやピラフなどを揃えていますから、小さいお子さまから大人まで満足できるラインナップになっております。

 

 

これだけ種類が豊富なわけですから、非常食に限らず日頃からアルファ米を数種類自宅にストックしておき、食材を切らしてしまったときや、献立が浮かばないときなどに自分なりのオリジナルレシピを考えておくのも良いかもしれません。

 

特にアルファ米は、レトルト食品のスープ系の商品との相性がバツグンに良いので、レトルトタイプのカレーや麻婆豆腐と混ぜて食べてみたり、色々と試してみるのもいいですね。

特におすすめは、アルファ米の白米のタイプとトマトジュースとチーズを混ぜて電子レンジに入れるだけで簡単にできてしまうトマトリゾット。

これは本当においしいと評判です。

 

まとめ

今回は、非常食としてアルファ米のご紹介をしてきました。お米が長期保存できて、しかもおいしく簡単に食べられるということがお分かりいただけたと思います。

非常食といえば他に乾パンやビスケットなどもありますが、日本人であれば絶対に『おいしいご飯』が恋しくなるはず。

アルファ米は、パッケージもコンパクトですし保管スペースを取らないので、せめてご家族の一食分だけでも揃えてみてはいかがでしょうか。

 

 

この記事を書いたのは

大内 亮(おおうち りょう)

プロフィール:不動産業界のことや住宅ローンのこと、引越しやファッションにまつわることを記事にするのを得意としています。

今後は、恋愛など人に好かれるポイントや嫌われるポイントなどの心理的なことについても書いていきたいと思います。

また、ご要望に応じて取材も行います。