日本は、地震や豪雨など災害国です。災害はいつどこで起こるか分かりません。
災害に備えての準備はしていますか?災害が起き、自宅で1週間過ごす場合に何が必要でしょうか?
ここでは、4人家族(大人2人、子ども2人)が1週間自宅で過ごす場合、これだけは用意しておきたい最低限必要なものを3つに絞ってお伝えします。
生きるために必要な水。1週間で必要な量はペットボトル35本分。
まずは、水です。
水は、人が生命を維持していく上で欠かすことができません。極端な話をすれば、水さえ十分に確保できれば、たとえ食べ物がなくても2〜3週間は生きられると言われています。
逆に水がなければ、1週間生き延びることも難しくなります。まずは飲料水の確保が何より大切なのです。
1日あたりの必要な水の量は、大人は3リットル、子どもは2リットル。
4人家族だと1週間で70リットル、2リットルペットボトル35本分が必要となります。
量が多いと感じるかもしれませんが、大規模災害発生時には、1週間分の備蓄が望ましいとされています。家族の人数に合わせて適切な量を用意しておきましょう。
給水車の到着や給水所の設置がされれば、水をもらうことができます。
そうなると、次に必要になるものは、水を入れるポリタンク。
ポリタンクは、コック付きのものが便利で使いやすいです。
1週間では、5個以上は用意しておきたいところです。水だけではなく、水を入れる容器も忘れずに用意しておきましょう。
また、飲料水とは別にトイレを流したりするための生活用水も必要です。
水道水を入れたポリタンクを用意しておく、お風呂の水をいつも張っておくなど、日頃からの備えも肝心です。
飲み水と生活用水とトイレに流す水、この3つを考えていつも備蓄しておきましょう。
調理が簡単な食料品で心と体を元気に。カセットコンロが重宝します。
次に、食料品です。
災害時は不便な生活と緊張感で食欲が落ちがち。しかし、必要な栄養をとらないと、体が弱ってしまいます。
電気もガスも使えない時は唯一の熱源としてカセットコンロは欠かせません。
温かい食べ物は生きる活力にもなります。カセットボンベの予備も10本以上備えておきましょう。
冷蔵庫が使えないことを想定し、常温保存が可能な食品がベストです。主食は普段食べているものを中心に考えれば、買い足すものはそれほど多くありません。
パスタやうどんは早ゆでタイプや細麺ならば、ゆで時間を短縮することができます。
レトルトのおかゆパックやインスタントラーメンは、調理なしで食べられます。
1週間分ならば10パック以上あるといいですね。
炭水化物だけではなく、たんぱく質も摂取できるように準備しておきましょう。
ツナ缶などの缶詰はそのまま食べることができて便利。災害時に摂取しにくくなる野菜や果物は、缶詰や野菜ジュースで補うことができます。じゃがいも、たまねぎ、バナナやリンゴなどは、常温保存できる野菜、果物です。日常使いできる食材なので、普段から切らさないよう意識しておきましょう。
情報収集のためにスマホは災害時も必需品。充電ツールも必須です。
最後に紹介するのは、情報です。
被災状況や避難情報を把握するほか、自分や家族の安否確認など、スマホや携帯電話は、災害時にも欠かせないツールとなります。通信インフラなどが多大な被害を受けても使えるSNSは情報伝達の手段としても活用されています。電話やインターネットができない、もしくは遅い場合でもスマホや携帯電話のワンセグ機能を使えれば、テレビを見ることができ、情報収集も可能となります。
スマホの電源を維持するためには、モバイルバッテリーをはじめとする充電ツールが必須となります。
普段からモバイルバッテリーを使っている人もいるかと思いますが、スマホ用のモバイルバッテリーを日常的に持ち歩いていることが理想的です。スマホの台数分は最低限準備しておきましょう。ただし、自然放電されてしまうので、最低3か月に一度は充電する必要があります。
一方、乾電池式充電器は、事前の充電は必要ありません。乾電池さえあれば、いつでも充電することができ、長期保管に優れています。乾電池は、スマホの充電だけではなく、他の電気機器にも使うことができます。デメリットは、モバイルバッテリーよりも充電時間がかかることです。モバイルバッテリー、乾電池式充電器を両方用意しておくと安心。スマホの充電以外にも使う乾電池は、1週間分100本は用意しておきたいところです。
まとめ
いかがでしたか?こんなにたくさん!と思われた方もいるかもしれません。家族の人数、年齢、活動量、嗜好などを考慮して調節してください。しかし、今回紹介したこの3つは、ほんの一部に過ぎません。簡易トイレ、懐中電灯、常備薬など必要なものはまだまだあります。
電気、水、ガス…いつもは当たり前にあってできることが、突然できなくなるのが災害です。ぜひこの機会にご家族で話し合い、準備をしてみてください。
ゲストライター