趣味

冬の青森観光なら八甲田山!樹氷の絶景と酸ヶ湯温泉の楽しみ方を紹介

冬の青森観光を楽しむ!

「冬の青森に興味があるけど、何か観光する場所はあるのかな?」
と気になっている方に、八甲田山の樹氷と酸ヶ湯温泉の楽しみ方をご紹介します。
ぜひ、非日常の絶景を味わってくださいね!

冬の八甲田といえば樹氷!ロープウェーとスノーシューで楽しむ方法

「冬の八甲田山」と聞けば、高倉健さん主演の映画『八甲田山』を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。映画しか知らないと「八甲田山=怖い場所」というイメージを持つかもしれません。しかし、冬の八甲田山には魅力もたくさんありますよ!

冬の八甲田山で特に素晴らしいのは「樹氷」です。八甲田山は、冬季はほぼ毎日雪が降り、北西の強い季節風が吹く過酷な環境。雪を伴った北西風が「アオモリトドマツ」の木に吹き付け、時間をかけて「真っ白なモコモコの巨人=樹氷」に成長していきます。

樹氷の高さは、およそ5〜10メートル。枝が見えなくなるほど白く巨大な姿から、「スノーモンスター」とも呼ばれています。見事な樹氷を見るだけでも、冬の八甲田山に行く価値はありますよ。

樹氷を見るためには、真冬でも毎日運行している「八甲田ロープウェー」を利用します。樹氷の見頃は1月上旬から2月下旬頃。1月から2月上旬の「厳冬期」には、スノーモンスターが徐々に成長していく過程を楽しめます。吹雪で遠くが見えないことが多いため、吹雪の中に佇む巨大なモンスターを間近で眺めるのがおすすめです。

2月中旬になると徐々に晴れる日が多くなり、快晴の日は真っ青な空と真っ白な樹氷とのコントラストが素晴らしいです。晴れた日は、近くよりも遠景を楽しみましょう。

八甲田ロープウェーの山頂駅からは、スノーシューを使って樹氷の近くを歩くことができます。スノーシューとは、フカフカの雪上でも足が埋まらずに歩ける「かんじき」のこと。スキーやスノーボードを滑れない人でも、スノーシューを使えば雪遊びができるのが魅力です。スノーシュートレッキングをするなら、現地のガイドを頼めば安心!レンタルできる道具については、現地ガイドクラブにお問い合わせください。足元は、暖かく動きやすい長靴や登山靴、シューズカバー(オーバーシューズ)を用意しましょう。

【スノーシューハイキング予約、連絡先:八甲田パーク株式会社】
ガイド可能時期:12月下旬~5月頃まで
所要時間:約3時間
ガイド料金(レンタル料込み):[1名の場合]10,500円/人/[2名以上の場合]8,400円/人
※八甲田ロープウェーの乗車券は個人負担
住所:青森県青森市荒川字寒水沢1-34
電話番号:017-738-8591(9:00~16:00)
http://www.hakkouda-p.com/

【八甲田ロープウェー】
運行時間:上り始発便9:00 下り最終便[3月~11月上旬]16:40/[11月中旬~2月末]16:00
所要時間:片道約10分(15分~20分間隔で運行)
料金:大人往復2,000円(中学生以上)、大人片道1,250円(中学生以上)
住所:青森県青森市荒川字寒水沢1-12
電話番号:017-738-0343(8:00~17:00)
http://www.hakkoda-ropeway.jp/

厳冬の八甲田に泊まるなら酸ヶ湯温泉!混浴を楽しむ秘訣も紹介

八甲田ロープウェーからバスで15分ほど上ると、見えてくるのは湯治で有名な「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」。酸ヶ湯温泉は通年営業しており、真冬でも予約すれば送迎バスを利用できます。ウィンタースポーツの拠点にもなっていて、多くのスキーヤーやスノーボーダーにも愛されています。

酸ヶ湯温泉といえば、混浴の「ヒバ千人風呂」が有名です。しかし、特に女性は混浴を敬遠してしまうのでは?そこで朗報、厳冬期だからこそ、混浴を楽しむ方法があります!
混浴を楽しむ秘訣は、千人風呂に「早朝」に入ること。朝5時〜6時は日の出前で薄暗く、寒さで真っ白な湯けむりがモクモクと充満するため、周りが見えなくなります。さらに、早朝は夜よりも入浴する人が少ないのが特徴。そのため、「混浴を楽しみたいけど見られるのは恥ずかしい!」という方は、真冬に宿泊し早朝に入浴するのがコツです。
ただ、早朝の千人風呂は「周囲が見えにくい」のがメリットですが、混浴ゾーンに入ると男女の距離が近いのも事実。女性専用ゾーンのお湯は「熱め」となっており、女性が「ぬるめ」のお湯に入るためには混浴ゾーンのお湯に入るしかありません。熱いお湯が苦手な女性には少々ツライところ。
そんな時は、「女性専用時間」を利用しましょう。午前と午後の8時〜9時は、女性のみ入浴できる時間になっています。混浴の雰囲気を楽しみつつ、女性専用時間はぬるめの大浴場にゆっくり浸かるのが贅沢な楽しみ方です。

注意点として、「ヒバ千人風呂」にはシャワーがありません。身体や髪を洗う場合は、男女別の小浴場「玉の湯」を利用しましょう。また、酸ヶ湯温泉は強酸性の硫黄泉で、硫黄臭が身体に着いてしまいます。少しでも匂いを落としたい場合も、「玉の湯」のシャワーで流すのが良いですね。

硫黄泉が苦手で混浴にこだわらない方に提案したいホテルは、八甲田ロープウェーのすぐそばにある「八甲田リゾートホテル」。弱アルカリ性の温泉で、全面ガラス張りの浴室から雪景色を堪能できます。スノーシューハイキングの拠点としても申し分ありません。

【酸ヶ湯温泉】
宿泊料金目安:1泊3,000円~24,000円程度
住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
電話番号:017-738-6400(7:00〜21:00)
https://sukayu.jp

【八甲田リゾートホテル】
宿泊料金目安:1泊8,000円~16,000円程度
住所:青森県青森市荒川字寒水沢1-58
電話番号:017-738-2233
http://www.hakkouda-resort.jp

八甲田の樹氷と温泉をじっくり楽しむ交通アクセス・スケジュール

東北や多雪地域以外に住んでいる方は、厳冬の八甲田山に行くのは不安ではないでしょうか?そこで、公共交通機関を利用した交通アクセスとスケジュールの一例をご紹介します。
新幹線利用なら1泊2日、飛行機利用なら2泊3日以上が目安です。

【1日目:各地から酸ヶ湯温泉または八甲田リゾートホテルへ】

飛行機利用の場合は、青森空港からバスで青森駅まで行き、青森駅から酸ヶ湯温泉(終点)行きのJRバスに乗車します。八甲田リゾートホテルは、ロープウェー駅前で下車し、徒歩2分です。酸ヶ湯温泉に宿泊するなら、青森駅14:00発の無料送迎バスも利用できます。
新幹線は吹雪や大雪に強く、飛行機ほど運休の心配がないため、関東周辺の方は新幹線利用が安心です。さらに、酸ヶ湯温泉の無料送迎バスが青森駅10:15発となっています。東北新幹線下りの始発であれば間に合うので、ぜひ利用しましょう。始発以外の場合は、新青森駅から酸ヶ湯温泉行きのJRバスに乗車するか、青森駅14:00発の無料送迎バスも利用できます。
1日目の夜はゆっくり温泉に浸かって旅の疲れを癒やしてくださいね!

【2日目:午前中はスノーシューハイキング、夕方は帰宅または2泊目】

早朝の温泉に入ったら、湯冷めをしないように気をつけて!スノーシューハイキングは、ロープウェーの始発便が運行する朝9時過ぎから始まります。酸ヶ湯温泉からロープウェーまでは往復で送迎バスが出ることが多いですが、必ず事前に確認してください。
約3時間ほどスノーシューを楽しんだら、再びロープウェーで下山。そのまま帰宅する場合、ロープウェー駅前15時過ぎ発のJRバスに乗れば、17時前には新青森駅に着きます。

【スケジューリングのコツは余裕を入れること】
八甲田山だけでなく、青森市街地も1メートルの積雪を超える豪雪地帯です。視界不良や除雪による渋滞などで遅れる事を想定し、時間に余裕をもってスケジュールを立てましょう。

厳冬の八甲田で注意したい3つのポイント【防寒具・食料・電波】

ここまでは厳冬の八甲田を楽しむ方法をお伝えしてきましたが、やはり冬山は危険がいっぱい。でも、過度に恐れる必要はありません。いざという時でも慌てないように、しっかり準備と対策をしていきましょう!

1.防寒具を準備する

八甲田山の平均気温は、ロープウェー山頂駅(標高1,314m)で氷点下10℃、酸ヶ湯温泉(標高900m)で氷点下8℃ほどです。さらに、ロープウェー山頂は風速が10メートル以上あるため、体感気温は氷点下20℃以下にもなります。強烈な寒さから身を守るため、以下の防寒具があると安心です。
・長袖の下着
・長袖、長ズボン
・フリース
・ダウンジャケット
・冬用の雨具(カッパ)
・帽子
・ゴーグル
・フェイスカバー
・ネックウォーマー
・厚手の手袋
・厚手の靴下
・シューズカバー
・冬用登山靴または防水長靴
・大きめのリュック

当日の天候、気温、風速などで着るものは調整できますが、最も過酷な気候に合わせておけば間違いありません。スノーシュートレッキングは汗をかくこともあるため、透湿性の高い下着がおすすめです。また、リュックは歩いても横揺れしないように、胸と腰のベルトがついた物を選ぶと良いですね。

2.食料を持参する

雪に慣れた地元の公共交通機関でも、あまり悪天候の場合は立ち往生したり他の事故に巻き込まれることもあります。長時間の足止めに遭った時に備えて、最低限の水と軽食は必要です。

3.電波が届きにくいことを認識する

八甲田山は携帯の電波が届きにくいです。宿泊施設によってはWifiを使えますが、使える場所が限られるため、心配なら事前に問い合わせると良いでしょう。宿泊施設以外の道路では圏外になることも。また、寒い場所はバッテリーが減りやすいため、外気に触れない暖かい場所に保管するのがポイントです。

まとめ

厳冬の八甲田山では、スノーシューで樹氷の絶景を堪能できることをお伝えしました。
安全の準備をして、冬の青森観光をお楽しみください!

 

この記事を書いたのは

ペンネーム:あおにゃん

プロフィール:40代 女性 会社員

プログラミングを中心としたソフトウェアエンジニア。
猫が大好き。初めて猫を飼う方を応援する情報を発信しています。

 

ブログ 初めての猫生活

URL:https://aonyan01.com/