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週末街歩き ~世界も注目! 和の世界観に触れる「大宮盆栽村」~

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週末街歩きに、盆栽を楽しんでみる

盆栽が「bonsai」と呼ばれ、海外で注目されていることを知っていますか?
都心から電車で約1時間弱、
埼玉県さいたま市には世界の盆栽愛好家が集まる地域があります。
その名も「大宮盆栽村」。
海外からも盆栽ファンが集まるこの「大宮盆栽村」について詳しくお伝えしていきます。
半日あれば回れるコンパクトな観光地ですが、どっぷりと゛和”の文化に浸ることができますよ。
近隣の小江戸「川越」とセットで回るのもおすすめです。

住居表示が「盆栽町」?!

大宮盆栽村と呼ばれる地域は、さいたま市北区盆栽町にあります。
なんと、正式な住居表示が「盆栽町」なのです!
ちょっと驚きですよね。

さて、この大宮盆栽村ですが、
大正時代、関東大震災で被災した東京小石川周辺の盆栽業者が移住してきたのが始まりといわれています。

盆栽に適した土、きれいな水と空気に恵まれた武蔵野の山林は碁盤の目のように整備され、
盆栽業者と盆栽を愛する一般の住民によって盆栽の街が作られました。

昭和に入ってから盆栽村組合が発足し、「居住する人は、盆栽を10 鉢以上をもつこと」
「門戸を開放し、いつでも、誰でも見られるようにしておくこと」など
全国でも珍しい住民協約が結ばれました。

盆栽って何? なぜ外国人にも知られているの?

あなたは、「盆栽」にどんなイメージを持っていますか?
「おじいちゃんの趣味」とか「鉢に木を植えたもの」といったところでしょうか。

盆栽とは、自然の風景を小さな鉢に再現する日本文化の一つ、
草や木を鉢(器)に植え、その姿、枝ぶり、鉢などを鑑賞するものです。

しかし、ただ、器に木を植えているだけではありません。
自然の美しさや荘厳さを「凝縮」して魅せる知恵と技、
そして、その盆栽の背景にある「ストーリー」を読み解く、といった、
哲学的で高尚な楽しみとして、世界中の人々を惹きつけているのです。

最近では前衛的なクリエーターが盆栽作品を発表するなど、
近代的な取り組みも見られるようになりました。
米国誌「TIME」でも取り上げられ、Bonsaiの名は世界に広まっています。

盆栽ファンの聖地・盆栽美術館

埼玉の交通の要所、大宮駅から東武線に乗り換えて2駅目、
大宮公園駅から北側に向かって3分ほど歩くと、盆栽村と呼ばれる地域に入ります。

現在もこのあたりには、丁寧に手入れされた庭を持つ住宅が多く並び、
季節の緑や花が私たちの目を楽しませてくれます。
庭先で盆栽を公開している家もありますので、じっくりと時間をかけて歩きたいエリアです。

そして、この盆栽村内には国内外の盆栽ファンが続々とやってくる、
知る人ぞ知る人気スポット「さいたま市大宮盆栽美術館」があります。
数々の貴重な盆栽、盆栽の器、盆栽にまつわる資料、絵画などを展示し、
初心者さんにもわかりやすく盆栽の魅力に触れることができます。

自分で盆栽を始めてみたい人には、
体験講座から本格的に盆栽を学ぶ講座まで様々なワークショップも開催されています。
なんと、外国人向けの盆栽講座もありますよ。
あなたも盆栽づくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

盆栽村の回り方 川越とセットで巡るのもおすすめ

昭和の初めには30数軒あった盆栽園、残念ながら戦争の時代に廃業が相次ぎ、
現在は芙蓉園、九霞園、藤樹園、清香園、蔓青園の5軒が残っています。

盆栽園ではそれぞれの園が得意とする盆栽が展示されています。
展示だけでなく、盆栽や苗木、道具の購入ができたり、盆栽教室をひらいている園もありますよ。
訪れる前に大宮盆栽村のホームページなどで見どころをチェックすると良いですね。

大宮公園駅から盆栽美術館の間のエリアに、盆栽園5軒が点在しています。
盆栽園を回って盆栽美術館に到着したら、
街並みを楽しみながら大宮公園駅に戻るもよし、
美術館からそのまま北上しJR線土呂駅から電車に乗るのもよし、
小さなエリアですが見どころ満載ですので、上手に回ってくださいね。

ちなみに、大宮駅からJR川越線に乗ると、20分ほどで小江戸の風景が人気の川越に到着します。
盆栽村と川越をセットで楽しむのもおすすめ、週末の街歩きにぴったりのコースです。
日本人だけでなく、外国人の方にも楽しんでもらえます。

週末に大宮盆栽村で、盆栽の魅力に触れてみるのもいいですね。

 

 

この記事を書いたのは

ゲストライター