捨てちゃダメ。お米のとぎ汁は、こんなに役に立つ!
お米のとぎ汁をそのままシンクに流していませんか?
お米を洗うときに出るとぎ汁には、お米の成分も一緒に含まれています。
ビタミンや脂質、でんぷん、タンパク質、ミネラルなど栄養が豊富です。
そんなお米のとぎ汁を使った活用方法をご紹介します。
お米のとぎ汁活用方法1:野菜の下ごしらえに使う
タケノコや里芋などのアクが強い野菜にお米のとぎ汁を使うと、えぐみや苦味を取り除くことができます。
カルシウムなどの有効成分が、えぐみと結合してアクを中和させる働きがあるためです。
さらに、煮物に入れる大根はとぎ汁で下茹ですることでより柔らかくなり、味が染み込んで料理がおいしくなります。
お米のとぎ汁で下茹ですると、ひと手間かかってしまうため面倒くさいと感じてしまいますよね。
しかし、下茹でをするとしないとでは野菜のうま味や甘味を十分に引き出せません。
下ごしらえにお米のとぎ汁を使うことで、家庭で作る料理をレベルアップさせましょう。
お米のとぎ汁活用方法2:乳酸菌で漬け物を作る
お米のとぎ汁と塩と黒糖で乳酸菌水を作れば、サワークラフトや水キムチなどの漬け物ができあがります。
作り方は分量のとぎ汁に対して塩が2%、黒糖が4%で、滅菌容器に全て入れてからしっかり密閉します。
保存場所は常温で保管しましょう。およそ3〜7日で乳酸菌水が完成します。
乳酸発酵するため、一日一回程度ガス抜きが必要です。
また、材料の塩は精製された塩ではなく粗塩が良いでしょう。黒糖を使うのはミネラルが多く含まれているため、白糖ではなく黒糖をおすすめします。
とぎ汁で作った乳酸菌水は漬け物だけでなく、菌を使ってヨーグルト作りや、栄養ドリンクとしても飲めます。
低コストでとぎ汁乳酸菌水を作れるのはとても嬉しいですよね。
お米のとぎ汁活用方法3:美容効果があるため、洗髪や洗顔に使用する
お米のとぎ汁にはビタミンB群やビタミンC、ビタミンEなどの栄養成分が含まれています。
ビタミンは体内の代謝をアップさせ皮膚や爪、髪などの再生を促す働きがあります。
そのとぎ汁を洗髪や洗顔、入浴に使用すれば健康的なお肌や髪を手に入れられるでしょう。
使用する際のとぎ汁は、原液のままでなく必ず数倍に薄めてから使ってください。
なかには、お肌がかゆくなったり赤みが出てしまったりする場合があるかもしれません。
実際にとぎ汁で洗顔など行う前には、一度腕でパッチテストをして何も変化が起こらないか確認をしてから、とぎ汁を使うようにしましょう。
お米のとぎ汁活用方法4:つけ置き洗いで汚れ・臭いを落ちやすくする
食器や鍋の油汚れには、とぎ汁でつけ置きしておくと汚れが落ちやすくなります。
お米のとぎ汁に含まれる油分やでんぷんが、界面活性剤の役割をはたして汚れを浮きやすくします。さらに、一緒に臭いも取れるのでとぎ汁のつけ置きはおすすめです。
特にタッパーなどのプラスチック容器だと、色うつりや臭いうつりが見られますよね。
プラスチック容器は臭いがなかなか落ちないため、蓋を開けたら臭いが染みついていたなんていう経験をした方もいるのではないでしょうか?捨てるのももったいないし、臭いが染みついたままのタッパーを使うのもイヤだな、と悩みます。
この場合は、使用した段階でお米のとぎ汁を容器にたっぷり入れて数時間放置しましょう。その後、食器用洗剤で洗うと染み込んでいた臭いがしっかり取れていますよ。
お米のとぎ汁は掃除をする際にも役立ちます。
スプレーボトルにとぎ汁を入れて、キッチンのコンロや壁などの油はねする箇所に吹きかけて汚れを拭き取りましょう。床拭きにも使えば床もピカピカになりますよ。
床は皮脂汚れや食べ物の汚れなども付着しているので、磨くことで綺麗に落ちてくれるでしょう。
お米のとぎ汁活用方法5:陶器の目止めに使い、長持ちさせる
目止めとは、陶器にある小さな土の目を塞ぎ、水漏れやひび割れなどが起こらないようにする作業のことです。
この作業工程を行うと大切な器が、より長持ちします。
使い始める前の、新しいお茶碗や湯呑みなどの陶器を目止めします。
目止め作業にお米のとぎ汁を使うのは、とぎ汁のでんぷんが陶器の荒い目に入り込んでコーティングの役目をしてくれるためです。
〜目止めの作業手順〜
1.鍋に、器とお米のとぎ汁をかぶるくらいまで入れます。
2.約20分弱火で煮ます。
3.鍋をそのまま冷ましてから器を取り出し、洗ってからよく乾燥させます。
まとめ
お米のとぎ汁の活用方法5つをご紹介しました。とぎ汁はお米を洗うときに必ず出るものです。そのまま流していたとぎ汁を再利用すれば、お金をかけずに料理や家事、掃除などに役立ちます。
ぜひ、普段の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。