おからで手作り味噌を作ってみました。
我が家では大豆の代わりにおからを使った手作り味噌を使って半年になるので、作ってみた感想や作り方のレシピをお知らせします。使ったおからはユウテックの「超微粉おからパウダー」。
私の体験談が、おからで作る味噌に興味のある方のお役にたてればうれしいです。
手作り味噌づくりに挫折…便利なおからを発見!
私は10年ほど前に、大豆を使った手作り味噌に挑戦して挫折しています。
大豆を前の日に洗って、一晩水に浸し、当日は朝から大豆を何時間もゆでて、大豆が冷めないうちにつぶして…。ここでもうヘトヘトです。
さらに米麹と塩を混ぜて、それを大豆とよく混ぜてカメに入れ、最後は重しをしてやっと作業終了。これは大変、なかなか続きません。
自分の中では「手作り味噌って重労働」と思っていました。
そんなある日、「おからを使って味噌が作れる」という情報を目にします。「これはすごく便利かも」と思った私は、早速試してみることに。
いろいろなブログなどを見ると、近所にあるお豆腐屋さんからおからを安く購入している人が多いようです。うちの近くにはお豆腐屋さんなどはないので、市販の乾燥おからを探しました。
今回使用したのは、ユウテックの「超微粉おからパウダー」です。
使ってみた感想は、
すごく楽に作れた!
これならずっと手作り味噌を作って食べ続けることが出来そうです。
おからを使った味噌を作ってみて思ったことや、気づいたこと、気を付けた方がいいことなどを詳しくご紹介します。
おからで作った手作り味噌のよかった点
大豆の代わりにおからを使って一番良かったのは、「とにかく手間がかからず楽に作れる」ことです。今まで大豆を準備するのに前の晩から半日がかりでやっていたことが、たった3分でできてしまいます。
あまりにも簡単なので、ちょっと拍子抜けしたくらいです。今までは手作り味噌というと何日も前から予定して、味噌の仕込みが終わるとぐったり…。もうそのあとは何もやる気になりません。
おからを使うと、テレビを見ながらちょちょっと作れるようになりました。慣れると全部で20分くらいでできますよ。
ユウテックの「超微粉おからパウダー」は400g入りで450円前後で販売されています。送料を合わせると700円前後。400gのおからパウダーは約2kgの生おからになりますので、1kgの大豆を煮たのと大体同じ量です。
1kgの大豆は500円~700円前後ですので、煮たりつぶしたりする手間を考えるとかなりコスパがいいのではないでしょうか。
廃棄される運命のおからを使えばエコにもなる!
日本豆腐協会が平成23年に発表した資料によると、年間約66万トンのおからが発生するそうです。そのうち食品として使われるのはわずか1%だといいます。
飼料用や肥料として使われた残り、4~6万トンが産業廃棄物として捨てられています。味噌におからを使えば、少しでも捨てられるおからを減らすことができそうです。
おからを使った味噌のレシピには豆乳を入れるものをよく見かけますが、豆乳は入れなくても十分おいしくつくれますよ。エコの観点からも、私は豆乳を入れないレシピで作っています。
ポイントは米麹の量を多めにして、おいしいお塩を使うことです。手作り味噌にしてから、家族がお味噌汁をよくお代わりするようになりました。
手作り味噌の材料は、おから・米麹・塩のたった3種類だけ。自分で材料をチェックできるので、食品添加物の心配もなく安心して食べられます。
簡単に作れる手作り味噌のレシピ
私が作っているおからを使った手作り味噌のレシピを公開します。
【材料】出来上がり約2.5kg
・乾燥おから:200g
・水:800cc
・米麹:1kg
・塩:350g
・種味噌:200g
・ジッパー付きポリ袋:Mサイズ2~3枚
・大きいボウルか鍋:2個
・種が固いときに使う水:適量
【作り方】
1.ボウルに乾燥おからを入れ、水を入れて混ぜ合わせておく。
2.別なボウルに米麹と塩を入れ、よく混ぜる。
3.1.のボウルに2.と種味噌を入れて、耳たぶくらいの固さになるように水を足しながらよく混ぜる。
4.空気が入らないように、ジッパー付きポリ袋にぎゅうぎゅうと入れる。
5.空気を追い出しながら、ぴっちりとジッパーを締める。
6.日光の当たらない場所に置いて発酵させる。3~4カ月くらいから食べられる。
【ポイント】
種味噌は無くても作れますが、使った方が早く発酵が進み、味もよくなります。種味噌に使う味噌は、発酵止めの加熱処理がされていない無添加味噌を使ってくださいね。
味噌づくりをする日の朝ごはんには、納豆を食べないようにしましょう。納豆菌はとても強い菌で、空気中に漂う納豆菌が味噌の中で繁殖してしまうことがあります。納豆臭い味噌はいやですよね。
手作り味噌を作って気づいたこと
「失敗するほうが難しい」と言われる味噌ですが、残念ながらカビが生えたり腐ったりすることがあります。その原因は塩分の不足であることがほとんど。
減塩だからと塩の量を減らさず、慣れるまでは塩分量は多めにするのがおすすめですよ。
今回ご紹介したレシピの塩分量は約15%。慣れてきたら徐々に塩の量を減らしましょう。手作り味噌の場合は10%くらいまで塩分量を減らしても大丈夫です。
塩分が少なくなると熟成する期間が短くなり、日持ちもしなくなるため、少なめに作って早めに使い切る必要があります。
うちでは好みの熟成具合になったら、冷凍庫に入れて保存しています。冷凍庫に入れると、熟成スピードが遅くなるので長く日持ちします。
味噌は冷凍庫に入れても固くならないので、解凍しなくても使うたびに必要な量を出せばいいので便利ですよ。
まとめ
手間がかからず、エコにもなるおからを使った手作り味噌について体験談をご紹介しました。手作り味噌は手間が大変と避けていた人も、おからなら簡単に味噌が作れますのでぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。
ペンネーム : 武葉槌
プロフィール: